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中1英語

 今年度より、中学英語の内容が大きく変わりました。

 

 従来、中1の1学期でやっていたようなアルファベット、簡単な単語、曜日・月・数字などはなくなり、すぐにbe動詞、一般動詞、canのような助動詞の文を正確に書いたり、疑問文や否定文に正しく変換したりすることが求められます。

 さらに、3単現のs、過去形、未来形、進行形、助動詞などが次々と出てきます。元々2年間かけてやってきた内容を1年で終わらせる感じです。

 

 今は小学5・6年で英語の基礎はすでに学んでいるので、みんななんとなく、I like / I don't likeの文が言えたり、 I want to ~を使って、将来なりたいものを言えたりするのですが、正しい文が作れるか、正確に理解できるかとなると、また別の話ですよね。

 

 be動詞と一般動詞を区別して疑問文や否定文を作ることは、英語の一番基本的な部分ではありますが、実は、多くの生徒が最初に難しいと感じる部分です。正しく使えるようになるには、ある程度の時間と経験が必要です。しかし現実には、何度も繰り返し練習する時間もなく、次々と新しい文法が出てくるので、混乱したまま、先へ進んでいく状態です。

 

 この影響なのかはわかりませんが、今までなかったような間違いが多く見られるようになってきました。

 

 - アルファベットの小文字をきちんと書けない (rを2画で書く、n r hの区別がつかない、pやyなどを罫線の上に大文字と同じように書くなど)

 -  a my dog / Do Youのような基本的な間違い

 - What's/What isやthat's/that is の区別がつかないので、What's do you ~?のように書いてしまう 

 - 発音が不正確。the appleのtheをザと読む。likedなどのdをライクドのように読む

 

 発音の不正確さは、数年前から感じていました。学校の定期テストや公立高校の入試問題で、発音やアクセントを問う問題がほとんどなくなったので、あまり厳しく指導しなくなったというのが一因だと思います。

 確かに、昔の発音問題には、そこまで細かく言わなくても…というものがありました。大学の共通テストも発音・アクセント問題がなくなったので、時代の流れかなとも思いますが、それにしても、likesをライクズと読んだり、saidセイド、heardヒアード、そしてなぜか、usアズ、ifイブ、ofオフ、fatherファザーと読む生徒が多いです。ネイティブのようにとは言いませんが、ある程度、正確な発音を意識してもらいたいと思い、つい何度も口うるさく言ってしまいます。

 

 当塾では、学校だけでは習得しきれない英文法や単語を、しっかり理解し正確に使えるように、何度も繰り返し指導します。教科書の本文を繰り返し書いて覚えるのは大変ですが、コツコツと時間をかけて力をつけましょう。